
みなさま こんにちは!不動産部の千野です。本日、13時40分よりGメッセ群馬 中会議室202号室にて第243回目となりました上毛夢俱楽部セミナーを開催いたしました。昨夜からの雪の影響で今朝は前橋市内でも幹線道路が凍結しているところがあり、来場が困難になるかと懸念もありましたが約40名の会員様にご参加いただきました。ご参加いただいた会員様におかれましては お忙しい中、また悪天候の中、誠にありがとうございました。
さて、本日のセミナーは第1部、第2部を通して相続・不動産評価を専門とするフジ総合グループの不動産鑑定士 茂木 悟 氏に【不動産評価で差が出る-専門家が教える地主向け相続対策の勘所-】をご講演いただきました。お話しの中でまず強調されたのは、相続対策は単なる節税ではないという点です。理想的な相続対策として①遺産分割対策②納税資金対策③節税対策、更に④介護対策という4つの視点が示されました。特に地主・不動産オーナーの場合、財産の多くが不動産に偏りやすく、「分けにくい」「現金が少なく納税資金に困る」といった課題を抱えやすいことが指摘されました。また、不動産には「一物四価」と呼ばれる複数の価格が存在し、相続税の計算に使われる評価額は実勢価格とは必ずしも一致せず、土地の形状や接道状況、利用方法、法規制、権利関係などによって同じ地域・同じ面積でも評価額に大きな差が生じることがあるそうです。評価の切り口次第では数百万円から数千万円単位の差になるケースもあり、不動産評価が相続税額に与える影響の大きさが具体例とともに説明されました。土地評価が複雑になる理由としては①土地の個別性(不整形地、無道路地、傾斜地など)②不動産関連法令(都市計画法・建築基準法など)③権利関係(賃借権や私道の有無など)が挙げられ、これらは机上の計算だけでは判断できず、現地調査や専門的な知見が不可欠である点が強調されました。
フジ総合グループでは税理士、不動産鑑定士、一級建築士、土地家屋調査士という4つの専門家の視点から評価を行う『クアトロチェック』により多角的に土地評価を見直しているそうです。通達評価だけでは見落とされがちな減額要素を洗い出し、より適正な評価額を導き出すことで実際に多くのケースで評価額や還付につながっているとのことでした。更に重要なポイントとして紹介されたのが『相続税は納めた後でも5年以内であれば更生の請求により還付される可能性がある』という点です。相続税は自己申告制度であり評価が適正でなかった場合でも税務署が自動的に修正してくれるわけではありません。そのため申告後であっても専門家によるセカンドチェックを行うことで過払いとなっていた相続税が戻ってくるケースがあることが紹介されました。
今回のセミナーを通じて改めて感じたのは地主・不動産オーナーにとって相続対策は「いつか考えるもの」ではなく「早めに取り組むべき経営課題」であるという点です。不動産は金額が大きく評価や分割方法次第で相続人同士のトラブルや想定外の税負担につながる可能性があります。早い段階から現状を把握し専門家とともに課題を整理しながら対策を進めることが家族の安心と資産の円滑な承継につながると感じました。不動産を多く保有されている方ほど「評価」と「対策」の質が将来の結果を大きく左右します。今回のセミナーをきっかけに是非一度、ご自身の資産状況と相続対策について見直してみてはいかがでしょうか?

さて、次回の上毛夢俱楽部セミナーは4月5日(日)13時40分より開催いたします。会場は 高崎市問屋町のビエント高崎602号室 での開催となります。詳細は改めてご案内させていただきます。みなさまのご参加を心よりお待ちしておりますので是非ご参加ください!


























